グリップテープの選び方

プレイヤーによっての好みは様々ですが、ここでは選び方の常識、コツといったものをお話しします。最終的には、好みをお探し下さい。

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更新日 2020-01-16 | 作成日 2019-12-29

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代表的なグリップテープ
左端/YONEX AC102 白 中央/TOA ASTERISK 白
右端/ドライの代表 TOURNA GRIP 青
(写真の値段は消費税が過去の税率のモノです)

2種類のグリップテープ

そもそも新品のラケットには、買えば¥1,000〜¥1,500もするグリップレザーが巻かれている。だから、ほぼ問題なくそのままの状態でもプレイできるはずなのに、圧倒的にグリップテープを巻いているプレイヤーが多いはずだ。なぜなんだろうか?

これには、盲目的に巻くもんだと思い込んでいるプレイヤーを除けば下記のような理由があげられる。

1)使い込んでしまい、元のレザーがあまりにボロボロ。
2)もともとグリップサイズが1から4サイズしか用意されてないため、あと少しの微妙な太さ加減をグリップテープで調整したい。
3)元のレザーを直に握るより、グリップテープを巻いた感触の方が好きだ。
4)ファッション性のため。これは差別化や主張も含む。
およそ、そんなところではないか。

一つ注意願いたいのは元レザーもグリップテープもウレタン系の素材の場合だが、(困ったことにほとんどがこの組み合わせ)3ヶ月以上も巻きっ放しにして使い込むと、素材同士が自己融着を起こして、剥がす際に元レザーの表布を剥ぎ取ってしまう。だから本来ウェット系のグリップテープと元レザーは相性は長期においては悪いと言わざるを得ない。だから、わざわざ天然皮に巻き替える方もいらっしゃる。勿論それはフワフワ感を排除したいとか、八面体の角を感じたいという要望もあるだろうが…。それはさておき、ここではグリップテープの選び方を伝えたいと思う。

その1) 厚さ

基本の厚さは0.6mm±。 0.4mmを切れば薄手。 0.7mmを超えれば厚い方だと思う。巻くときにある程度の張力をかけないと、ズレがちなので、引っ張りながら巻くわけだが引っ張れば引っ張るほど伸びて、細く薄くなることをわかっていただきたい。よくある基布に貼り付ける三層構造のグリップテープの場合などは、引っ張り過ぎると、表布が剥がれやすくなるため、耐久性の観点からはホドホドの引っ張りに留めておきたい。

 大体薄ければ細めに仕上がるし、欠点は耐久性がやや落ちること。反対に厚けりゃフワフワ感と引き換えに太めになり、耐久性はあがる。厚さに絡んで凸凹タイプってのもあるが、グリップチェンジはややしずらく、握力が少なかったりで面がぐらつく方にはよいのかも。これにも 一列の凸凹と二列の凸凹があるのでチェックいただきたい。

その2)穴あきと穴なし

表面積の理屈からは穴が開いてるほうが、接触面積が増えて摩擦が増えるからズレにくくなる。さらに、汗を発散させやすいというオマケも。
ただ実感できるほどの体感差は少なく、あまりこだわらなくてもいいような。

その3)ウェットorドライ

これはラーメンに薄口と濃い口があるように所詮試してもらわなければ,個々の答えが出ない話ではあるが、参考までに。日本で一番人気はウェットタイプ。車の革巻きでない方の一般的なウレタン製ステアリングの感触っていうか、ひっつく感じのそれであり、巻いた直後から手に馴染みズレにくくなる。

じゃあドライはってーと、紙系の素材であるがゆえに汗を吸いまくる。巻いた直後はサラサラで、とてもグリップしそうにないが湿り気を帯びると激変してグリップし始める。言ってみれば毎回慣らしが必要なテープであるが、全日本や外人選手には圧倒的に好まれている。これは欧米人の手のひらの汗腺の量にもかかわる話しかもしれないが、真剣にボールを追いかけ走り回るプレイヤーなら汗の量もハンパないはず。一度ドライタイプも試してみる価値はあるだろう。

予備知識として日本メーカー製はウェットに力が入ってるし、それだけに海外ブランド物はウェットと言っても、気持ちドライぽかったりするわけだが…。海外物であっても、バボラのPRO TOURなど、ウェットで二重丸な品も中には見受けられる。

ただ、人により耐久性の評価は変わるし、ドライの場合、プレイ直後に張り替えを持ち込まれるとグッショリ湿ってるのが少々気持ち悪い。張り替えの際に新品に巻き替えてから出してくださるお客様がどんなに有り難いことか。

その4)カラーの話

毎回、色を変えるとか汚れに強い黒しか巻かない方はこの項は読み飛ばして下さい。選手が使っているテープの色に白が圧倒的に多い理由をご存知ですか?有名選手の場合だと、契約メーカーからかなりの数のテープを供給されてるから、あまりに汚れたらすぐ交換ってわけで 白が汚れるなんてことに問題意識がないこともあるが、かなりの確率で白は他の色に比べデキがいいのである。染料の関係かこれは調査中ではあるが↓だから、一度白は試してみていただきたい。実際、メーカーでも売れ線は白と黒である

その5)デザイン

花柄やプリント物はどうか?可愛いとか心を捕らえちゃった場合をのぞきあまりオススメできない。圧着ヘコミでエンボス柄ならまったく問題ないが、色をプリントでのせてるものは、今まで幾度と発売されたが 全てひっつき感はも一つであったから。

その6)製造年月日

そもそもナマ物じゃあるまいし、年月日も出てないから気にしようもないのだが…。
問題はたくさん買い置きしてとか、ラケットバッグの隅から突如出てきた昔の品だったり、賞品でもらった品である。発売後、保管状態にもよるが一年は問題ない。しかし、三年もたつと巻いてるだけでも表皮がボロボロ剥けてしまうことがある。これは加水分解といって、その時間がテープを劣化させてしまったことによる。
だから大事な試合の日などは購入後間もないテープの使用をオススメしたい。

その7)一本巻き?三本巻き?

結論から言えば、気にイッたグリップテープが見つかったならば、あとは
予備も含め、複数本手元に置いておくべきだから、一本ずつ買うなんて論外である。いつ、巻き替えたくなってもいいようにスペアをバッグに忍ばせておかなければいけない。コートでグリップテープをねだるなんて最低である。そこで三本巻きをオススメする一番の理由は一本単価が安いにつきます!

ただし、初めて試すグリップテープの場合は話が別で、ヤケドを負わないよう、一本づつ買って試すのがいいだろう。言ってみれば、一本売りはそのためだけの存在であり、単価で考えれば、安くすむにこしたことはないのだから。であるからこそ、TOP選手ご愛用のTOURNA GRIPやYONEXグリップテープAC-102には30本巻が用意されているんである。愛用者にとっては嬉しい限り。そもそも一本巻きをパッケージからチマチマ開けてる風情が、あまりテニスが上手そうではない。やはりここはお徳用を ドーンと人前で無造作に巻き替える姿がかっこいいのではないだろうか。

お薦めグリップテープ(WET)

では、お薦めのグリップテープを
ご案内します。
WET GRIP テープ
左から順に
KIMONY REGEND KGT136
厚さ0.68mm 定価¥380
最強べた付きタイプ-国産

KIMONY ハイソフトEX KGT100
厚さ0.5mm 定価¥300
日本で最も早く開発された商品

SRIXON オーバーグリップSTA-2330
厚さ0.6mm 定価¥350
ちょい巻きにくいが耐久性は折り紙付き
国産品

Wilosn PROオーバーグリップ
厚さ0.5mm 定価¥300
フェデラー、錦織選手も巻く国産品
感触と耐久性のバランス

YONEX オーバーグリップAC-138
厚さ0.65mm 定価¥350
AC-106の後継品-国産
穴あきで通気性も良し
試合用スペシャル

お薦めグリップテープ(DRY)

KIMONY ラストドライテープ
KIMONY ラストドライグリップ KGT150
厚さ0.68mm 定価¥300
吸汗性がいいドライタイプなのに
セミウェットタイプで
耐久性も◎ 国産品


TOALSON クィックドライグリップ
厚さ0.5mm 定価¥300
吸汗性がいいドライタイプなのに
セミウェットタイプで
耐久性も◎ 国産

LUXILON ELITEドライグリップ
厚さ0.6mm 定価¥300
吸汗性がいいドライタイプなのに
セミウェットタイプ
現反は日本製

TOURNAドライグリップ
TOURNAドライグリップ3本入り
厚さ0.6mm± 定価¥1,000
吸汗性がいいドライタイプの大御所
不織布ゆえに使えばすぐボロボロに
でも欧米選手で青のテープを巻いてたら
ほぼコレ!

グリップテープの巻き方
右利き用をご覧下さい。

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