テニスシューズの選び方1

デザインとイメージだけでシューズを決めていませんか?
パート1はコートの種類に応じたソールの選び方です。
基本論ですから、コンディションやプレーヤーの体力
フットワーク、好みに応じてアレンジは可能です

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更新日 2017-09-17 | 作成日 2008-02-07

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クレーコート 

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砂入り人工芝 

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ハードコート

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カーペットコート

1 ソールの選び方

サーフェィス(表面素材)の特徴

あなたが学生なら、たぶん学校敷地内に確率的に多いのはクレーコート(土のコート)と思われますが、まずここで、各サーフェィス(表面素材)の特徴を挙げておきます。
クレイコート用..(粘度土に砂を撒いた、又は石を砕いて作ったコート..土色または緑色)球足が遅く、ラリーが続きやすい。シューズが滑りやすい特徴がある。溝の中に目詰まりもしやすい。さらに、手入れが悪いとイレギュラーに泣かされます。
シューズやソッックスも汚れやすいのは確かです。最大の欠点は雨天に弱いこと。但し、よく手入れされた荒木田土のクレーならかなりの排水性を誇ります。土のクッションがプレーヤーを疲労から助けてくれます。球足は砂入人工芝に続き遅め。
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a社FUSION WIDE OC
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D社 PRS-815HD

砂入り人工芝コート用..(住友ゴム製のもののみオムニコートと呼ぶ)豪州等をのぞき、世界には希なコート。日本においては、雨天に強いこともあり、高い普及率を誇る。6〜7年で張替が必要になり、その時の産廃ゴミの処分に結構な金額がかかるが、近年、剥がさずそのまま上に張り重ねる方法が使われ、管理者には朗報。球足遅く、非常にシューズも滑りやすく、かつメンテによっては不用意にひっかることもあり、内反捻挫など怪我も多い。クッション性は高いが、意外に足に疲労感をもたらす。足を止めて打ちたいか、滑らせながら打ちたいかでシューズの選び方も変わる。最も、選び方にノウハウが必要なシューズ。
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a社オムニテレイン LE

ハードコート用..道路と同じくいわゆる舗装で作ったコート。中には、コルクチップを混ぜて、爪痕が残るくらい柔らかいコートや、クッションを増すため何度も塗り重ねて作るコートもあるが、大半はローラーで塗装した仕上げ。クレイに比べ圧倒的に球足が速く、やや膝、足腰への負担が大。靴底は早く摩耗する。ただし、世界に進出するジュニア育成にはこの早さが必要と、近年見直されてきている。年間コストパフォーマンスは一番優れるが、ボールの摩耗の早さと引き替えでで考慮する必要がある。
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a社トップシードi-DUAL
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P社DPS-722
カーペットコート用..インドアに多いサーフェィス。ボールが非常に滑り、ソールがひっかるくらいにグリップする。
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a社GEL-BREAK CP

各サーフェイスへの対応

では、次に各サーフェィスにどう対応するべきかを述べます。先ず、車のタイヤに例えて説明しましょう。クレイコートと砂入り人工芝コートは滑る雪道に例えられます。そこでは、スタッドレス(溝が深く、気持ち柔らかめなトレッドパターン)タイヤが効くことでしょう。もちろん、究極にグリップさせたいのであれば、車の世界では入手困難ですが、スタッドピン付きスパイクが効くわけで、一部メーカーの砂入り人工芝用の靴底にはこの意匠が使われています。

シューズが、よくオムニ&クレイ用と分類されるくらいですから、クレイと砂入り人工芝コートには似通った特徴があります。
その目的は、靴底が滑らないように、グリップさせればいいわけです。あなたが、若くて脚力もあり
下半身が安定しているプレイヤーなら、遠くのボールを拾うのに足を滑らせるスライドというフットワークを使っているはずです。拾って拾って拾いまくるプレイヤーや、ネット間際のドロップショットに追いつくにはこの足裁きは必須と考えられます。

 車のラリー界や峠族がドリフトというテクを使っていますが、そこで先ほどのスパイクパターンの靴底ですと、スライドさせるにもひっかかりができてしまうわけでして、特に砂入り人工芝コートで、砂の固まりのエリアにスライド途中のシューズのエッジが引っかかりますと、内反捻挫の餌食になりやすいです。ご注意を!

でも、足腰の弱い中高年齢プレイヤーなら、そこまでスライドのフットワークは使えないでしょうから、とりあえずグリップのよいソールをおすすめします。世界で最も早く砂入り人工芝コート用シューズを開発したasics社は今や、スライド性とグリップ性の絶妙なバランスがとれるパターンを手に入れています。海外においては砂入り人工芝コートの普及が少ない分、砂入り人工芝対応シューズは完全に、国産メーカーが一歩リードしている分野と言ってもいいでしょう。(ソールに関してと付け加えますが)もちろん、Prince社などは日本人専用設計ですから、外国メーカーの名前がついていても期待は裏切りません。

 さらに、砂入り人工芝コートは手入れや砂の量で恐ろしく滑ったり、引っかかったり年数で滑り具合が変化してきます。そこでプレイヤーは、グリップ目的なら砂入り人工芝コート専用をはいたり、逆に芝目が減ってきて、表面の砂が滑るような場合(特に、ベースライン付近は時間が経つと、コンクリート化現象といって人工芝がすり減って砂が踏み固まった状態に変化していきます。)

その場合には、スタッド(突起)が少なく、主に溝パターンで対応するクレイコート用シューズを選んだりして調整しなければなりません。

 最後にオマケ話ですが、フットワークのよいランキング上位選手は、滑りやすいコートでグリップする際に、地面を足指でつかむ動作があるようでして、このことからも、あまり靴底が厚いとダイレクト感が乏しくなるため、ソールの薄めなシューズが好まれる
ようです。

 お次はハードコートとカーペットコート用に話を進めます。こちらは、今までと違い、グリップする表面なもんですから、道路に例えりゃ舗装路ってことになります。もうわかっていただけてると思いますが、だからこっちのサーフェィスには、夏タイヤ(舗装路用)が最適ってぇわけです。ハードコートは俗に目の粗いヤスリと形容されるくらいですから、要求される特性としては、グリップし過ぎず、ソールの耐摩耗性、そしてある程度の衝撃吸収性が求められます。当然、靴底のパターンにはあまり、細かい溝は必要とされず、さらに溝も浅めになります。一部のカーペット用シューズはソールがまったくのノンスリック(溝なし)ドフラットだったりします。中でもタイヤで有名なBSの供給ゴムを使うブリヂストン社やミシュラン社のラバーを使うBabolat社のソールパターンを見ると、タイヤのトレッドパターンと極めて類似であることに気づくことでしょう。

 このサーフェィスではスライドさせるテクは使えません。ですから、先の砂入り人工芝コート用やクレイコート用シューズ(ただでさえ、引っかかりが強い)でそんな足裁きをすると、命取りになる恐れが(汗ッ)。しかも、硬度の硬いハードコートでそんな柔らかめなソールの靴を使用したら...摩耗は速まり、実際の試合の際にグリップの能力が発揮できにくくなることでしょう。

この辺も、スタッドレスを履きっぱなしで3ヶ月も舗装路を走ると、著しく寿命を短くするタイヤ話に置き換えて考えてみていただければわかる話ですよね。要約すると、雨上がり後にも使用する可能性のあるハードコート用には若干の溝がありますが( 指の付け根部分を左右に分断する溝は、大抵屈曲性upのためです)インドアコートに普及するカーペットコートにはほとんど、その溝は必要とされないんです。過大なグリップを逃がすという点で、両者にはかなりの類似性が存在します。

 また、近年ハードコートにおいては、その照り返しによる温度上昇(ヒートアップ)に耐えるべく、ベンチレーションや、ヒートリフレクター等のクーリング機構を導入したモデルもでてきています。
オールラウンド用シューズ
どちらかというと、クレー用も意識した、しかし溝は浅めでグリップ力もそこそこ。ハードコートでもなんとか使えるシューズです。みなさん、良く誤解されてますが、オールラウンドだから万能というわけでもなく、ハードコートに於いては、ハードコート専用ほどの耐摩耗性も、期待できません。本来ハードコートで欲しい「グリップし過ぎないで頂戴ね」という願いにも、クレーや砂入り人工芝コートで、「グリップしてね」という願いにもあまり過大な期待は禁物です。器用貧乏ってやつでしょうか?

一足で全てまかなえるなら、誰も用途別シューズなんて購入しませんよね。海外のシューズメーカーに於いては、こちらのオールラウンド用ソールがメインです。また、売れないせいなのか、女性用と名のつく大半のシューズは、このオールラウンド用ソールがはかされます。
その辺、先ほどのタイヤに置き換えた特性で考えてみればすぐわかることと思われます。雪道にはスタッドレス(クレー&砂入り人工芝コート用)を!そして、舗装路なら夏タイヤをはくべきなんです
 それぞれに一長一短があることを忘れずに。

もしも兼用する場合の選び方

普段はクレイ、試合会場が砂入り人工芝の場合..いわゆるクレイ&オムニ用のシューズをどうぞ。
普段はクレイ、時々ハードコートの場合..どちらにも使えるからオールラウンドでいいと言った考え方がありますが、肝心の試合が砂入り人工芝コートであるなら、オールラウンド用シューズで出場するのはズリズリ滑りまくる可能性もあり得ます。普段の練習に重きを置くか、試合の方に重きを置くかで答えは違ってきます。

普段は砂入り人工芝コート、たまにハードコートで練習の場合..いわゆるクレイ&オムニ用のシューズをどうぞ。ハードではけば、かなりの勢いで靴底のゴムを減らしますが、ほんとのたまになら我慢です。逆に履き古して靴底の溝が減ったクレイ&オムニ用シューズなら、クッション性が減ってることを厭わなければ、ハード用に下ろすのも有りかも。

普段はクレイ、練習会場がカーペットコートの場合..兼用は絶対に無理です。2足用意するべきです。
普段はハード、練習会場がカーペットコートの場合..同じシューズでOKです。
いずれにせよ、どのコートに練習の重きを置くかで選び方は左右されるわけですね。
ソール以外の要点はまたの機会に述べます。

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