ストリングスの選び方1

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更新日 2019-01-12 | 作成日 2008-02-07

ガットはそもそも天然素材ナチュラルを指す言葉。

だから、ハウディではあえて区別していわゆるナイロン製又は、ポリエステル製の人工素材のものをストリングと呼びます。
 よく僕にあうストリングを紹介してと聞かれますが、誰にでもマッチする魔法のストリングがない以上、あなたのプレイをうかがって
そしてストリングに要求するものを聞き出し、おすすめを探し出す作業が必要になります。
 その種類の多さに気が遠くなりそうですが、いくつか試していただければ、必ずあなたのプレイにマッチした糸を手にできるはずです。

ストリング類.jpg

よく求められるストリングの要素をいくつか紹介します。

それぞれの要求に対して、おすすめを導き出しますから関係ないところは読み飛ばしていただいて結構です。




どっちかってぇと前半がハードヒッター向け。後半は打ち心地の優しい糸に向けての話です。

すぐ切れてしまうので、切れない糸を!

学生さんに一番ありがちな要求の第一位です。でも、すぐ切れちゃうと嘆く前にこれをチェック?
あなたのプレイ頻度は?もし、週に1回程度で二ヶ月もたず切れてしまうなら懐に厳しいのはお察しします。ところが、週にほぼ毎日練習していて3ヶ月で切れているというならちょっと待って下さいね。
 ストリングの弾性限界はほぼ2〜3ヶ月なんですよ。ってことは 使い込んで3ヶ月で切れるとすると、丁度寿命目一杯使って切れてるということで、なんにも問題はなさそうに感じます。

 まして、これからお話するポリエステルの最大の欠点はテンションの維持率が低いというところにあるわけですから、3ヶ月を後生大事に使おうってぇあなたの目論見は必ずや裏切られるでしょう。切れないはずのポリエステルなのに、打てば2ヶ月以内で切ってしまう、または勇気を持ってハサミを入れられるプレイヤー限定でポリエステルは考えましょうね。
でも何はさておき、切りたくなかったら基本はポリエステルですね。
ポリエステルの糸は、普通のナイロンに対し、3倍近い耐久性を有します(しつこいですが、テンションは落ちてきますよ)。そして、素材の特性上、飛びすぎて困るアドレナリン出まくりの若いプレイヤーには その飛ばない特性が却ってコートに入るという安心感を与えてくれます。

強いて言えば、グランドスラムの出場選手が99%
縦なり横糸なりにポリエステル糸を使っているのは時代の変化を感じさせます。

あの勢いでボールを打つ選手が、糸にポリエステルを選んだというのは事実です。

さらに、ナイロンと比べ反発しない特性からスピンもかかるというオマケ付です。でも、スウィートエリア外しまくりで打っていると必ずやあなたの肘、手首を蝕むという危険性もお忘れなく。

 本来、このポリエステルを問題なく使えるということは筋トレに裏付けされた筋力。そして、糸に頼らず引っぱたくというプレイスタイルを保持できること...弱腰になることなくです。ですから、切れないということを希望されないようなご年配プレイヤーにはオススメしたくないんです。あと、折れ目がつくとポリエステルは意外にもろいんです。すごく、角切れが多いプレイヤーは、張り方で折り曲げられてないかなどと信用のおけないショップは敬遠した方がいいですし、またはあなたの当てる場所がフレーム際になっているなら、いっそポリエステルと相性が悪いかもと疑う必要があるかもしれません。

 言ってみたら、ポリエステルとは乗り心地を捨て去ったコーナリング命のスポーツタイヤでしょうか?それだけ人を選ぶという事ですね。

スピンのかかる糸が欲しい!

これも多い要求です。よくメーカーさんのカタログにスピンガットと書いてある糸を思い出して下さい。ほとんどは断面形状が6角形とか凸凹していると思います。確かにひっかかり感は否定しませんが、その効果は本当にわずか。試したら本当にスピンがかかるのはゲージの細い糸ですよ。
 あなたが、ハイテンションで張って引っぱたく選手でない限り、普通のスウィングであればあるほど細い糸のほうがボールに食い込み、スピンをこれでもかとかけてくれます。
私の一押しは TOAさんのULTIMATE1.10です。これでかからなきゃ貴方の振りに問題があるかも。※廃番になりましたので極細を選ぶ場合はポリエステルを選択するしかなくなりました。



さらに、振れてるならlux のTi-Mo1.10って選択肢もあります。これだけ細きゃ食い込みますから。さらに細いことがポリエステル特有の固さを和らげ、飛びも良くなっています。案外、入門ならポリエステルは細いゲージからですね。
もちろん、ボールをひっぱたける方ならば、細けりゃ細いほどいいわけでもなく、ある太さがあるほうが安心してボールを潰せるって意見も否定しません。糸に頼る部分が大きい方へのアドバイスと思って下さい。
でも近年こんなニュースも入りました。 そんなポリエステルの表面が滑る特性から、頭のいい方がテストの結果導き出された近年の話題にも軽くふれておかなければなりません。

実験の結果、糸は滑る方がスピンがかかるという新説です。

困りましたねぇ。今までの常識も、ましてやスピンガットの存在すら否定されかねない話です。でも、ご安心下さい。
 滑ること=スピンがかかるというより、滑りがあるほうが、ストリングパターン..例の縦横に編み上げたマス目ですね。これが、常にきれいに並んでくれてるほうが性能を発揮しやすいんですね。もちろん、結果、これはスピンガット(大体凸凹していて、張り上げた直後でさえも綺麗に目が揃いにくいもんですが..)を肯定する理屈にはほど遠いンですがね。滑る糸かどうかは、さわってもわかりますが、一例としてはステンシルを塗って、これの付着力の悪い糸は表面がスベスベしている、またはかなりコーティングのスムースな糸ってことは言えると思います。
 これに裏付けされた機能アクセサリーがテニックさんから Mira Fitって名前で売られています。少なくとも、ストリングをギシギシ言わせながら編み目をそろえていた方なら効果は歴然とわかるでしょう。打っている最中に、即編み目が戻っているってぇ案配です。
 肝心のスピンのかかり具合はって?意見はわかれます。かかりやすくなったって方と。さほどかなって意見に分かれます。でも、違いはわかるはずですから先ずはお試しあれ。
あと欠点もひとつ。プレイする前に塗り直しが必要ってこと。結構面倒に感じる方もいらっしゃるでしょうね。でも、その前にきっちり戻るだけの正確な張りができていることは必要ですよ。ハウディではこれからテニスに行くって方限定で、お試し塗りは無料ですし..。

2016_Prince SPIN PLUS.jpg
※さらにスピンをかける魔法のフッ素系コーティング剤が発売になりました。Prince SPIN PLUS ¥2,400。頭がサロメチールみたいなスポンジで塗るのも簡単!効果は保証します。切れにくくなり打感が優しくなり、スピン性能UP! これまた、お試し塗りは¥200にて体感いただけます。

 この効果は即わかりますよ。グリグリにスピンかけてみても、糸は綺麗にそろったまま。しかもこの効果は8回は続きます!なるほど確かにノッチングは起きづらいですし、耐久性が少しポリに近づき、スピンがかかることも納得しました。しかも何回も使えます。

ハイブリッドってそんなにいいの?

縦糸と横糸に違う糸を張るやり方のことなんですが、雑誌やメーカーさんがかなり宣伝してますから、興味は持っていただいてると思います。僕の意見は「ハイブリッドが即究極ではない」ってことです。そもそもそれまでのストリングは一本で張ることを前提に作られていたのを、仲違いさせていきなりどこぞの誰かと無理矢理結婚させちゃうみたいなもんですから。よくダブルスで一人一人は強いのに、組ませるとそれほどでもないってペアがいますよね。
 そんなに、けなすもんでもないですが、僕の意見はハイブリッドの方が性能があがると盲信するのは危険だってことです。そもそもハイブリッドは錦織や、フェデラーを始め、世界のトップが普通に張っていることですが、その領域でご自身がテニスをできているかってぇ話です。



 試して気に入ってるなら黙りますが、あれこれ試しもせず、ハイブリッドを褒めるのは順番が違いますね。僕の意見はこうです。まずメインの糸を決めましょう。ナイロンが好きなのか、ポリエステルがあっているのかの答えを出しましょう。フランス料理店に入ってメインディッシュで悩むが如くです。それでナイロンを選ぶ方にはハイブリッドは忘れてかまわないくらいさほどの改善は得られません。問題はポリエステルが気に入っちゃったほうの方です。そして、その打球感にもう一つの納得がいかない場合、専門店の登場です。有名なバーテンダーが好みを聞いてカクテルを調合するが如く、あなたの意見を聞いてふさわしい組み合わせを2、3アドバイスしてくれるでしょう。
 でも、その前にジンが好きなのか、チューハイが好きなのか割るベースは極めて大事でしょ?ってぇ話です。できあがったものを判断する前にこのプレイヤーは何ベースが好きなのか。この検証抜きではいいストリング選びは遠いですぞ。