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更新日 2019-12-29 | 作成日 2019-12-29

張りを支えるマシン達

ストリングマシン(張り機)

上の写真はbabolat社のマシン3002です。これの導入が早かったため、当店のメインマシンとなっております。こちらは、バドミントンも張れますが、ラケットのフレームサイズによっては適応できないこともあるため、そんな場合はもう一台のマシン3502の出番となります。
 3502はオートクランプ固定により、すごく便利な反面、時々効かなくなったり、クランプの固定の剛性、保持力が3002と違うため、張り上がりはテンションによって2〜3ポンドの差が生じています。メーカーや本国に送り返してもこれは根本治癒ができないため、現在は補正をして使っています。下が3502です。

ラケット測定・診断テスター
Racket Diagnostic Center(R.D.C)

自分の首を絞めるから導入しない方がよいよとの声もありましたが、張り上げの結果が出るマシンがあるなら診断してもらおうじゃないかと、なかばチャレンジで導入したハウディのお目付役です。県内では当店だけが持つこのマシンがあるから、二台置いてある張り機の張り上がりの差を見極めることができました。
 例えば五本のラケットを持ち込まれた場合、全てが同じに張れたかをこれで検証します。もちろん、一本のラケットでも前回の測定データと照合し、大幅に違っている場合は人的ミスがないか、張ったストリングや太さに間違いはないかのいチェックが行えます。始めて持ち込まれたラケットのテンションを何ポンドで張ったら、その張りが出来るかを語れるのもこのマシンのお陰です。ハウディが高品質な張り上げに自信を持つのは、根拠のないプライドではなく、全て数値に裏付けされた正確なデータに基づくものなんです。

では、下記にその素晴らしい機能を紹介します。

面圧測定の機能

皆さんがよく張りをオーダーされるときのテンションの単位はポンド(正確にはパウンドと呼ぶのが近い?)で単位はlb。2ポンド以上では複数で2lbsという書き方をします。よく50pondとかって表記を見かけますが、完全に間違ったしったか英語です。張り上げの固さというのは(引っ張りに重さを吊したらと考えればわかりやすいと思いますが)あくまでも皆さんの指示されるのは張力=過程なんです。それに対し、R.D.Cの測定するのは張り上がり後のいわば結果のバネ常数。張り上がりの固さを測ってくれるんですが、単位は kg/平方cm でして、そのままでは使えません。これを、ハウディではパソコンにデータベースとして集計登録。経験法則的に何ポンドで張ったら、いくつの面圧がでるかをほぼ正確に予測します。

スィングウェイトの測定機能

昔からテニスをやってらっしゃる方なら、ラケットの真ん中あたりを人差し指に乗せ、先が軽いとかイーブンバランスだなんて論じられるんじゃないかと思います。確かに、その静的なバランスも馬鹿にはできません。しかし、振ったときに実際に先が重いか又は軽く感じられるかをもっと正確に表現する数値、それが動的バランス=スィングバランスなんです。このR.D.Cを駆使して、あなたの二本目のラケットを満足いくわずかな±差で探し出します。でも、反対にこのマシンがあまりに冷酷にだめ出しをしてしまうため、買い増しのお客様を二ヶ月も待たせてしまう欠点もありますが(×_×)
 また、この数値を測れるからこそ、ハウディは寸分違わぬTune Upをお受けできるんです。

シャフトしなり..FLEXの測定機能

本当は、持ち込まれたラケットの腰の硬さを測定し、時間経過でこんなにも数値が下がったからもう替え時ですよとアッピールできるかと思って導入しました。しかし、この機能はすでに封印しました。2年使っても、数値で2落ちるかどうかなんです。実は、この2ダウンはかなりのことなんですが、購入時にフレックス62あったものが60になったからといって、買い換えを促すにはチョットというのが本音です。ハウディはそんな鉄面皮ではないんですね。
 今では、ハウディが仕入れたラケットを、試打テストのあとに、客観的に区分するための参考データとして採用しています。

重さの測定機能

重さを測るのは、現在使っておりません。なぜなら、ラケットを乗せる皿が小さめなため、かなりトップヘビーなラケットだと転がり落ちてしまうんです。その後、対策品がBabolat社から出ていますが、どのみち1g単位しか測れないため、僕のTune Upには役不足なんです。今は、デジタルスケール..0.5g単位を正確に測る..を代用しています。
何本もラケットを測る時には、R.D.Cでは、ひとつひとつの機能を終わらすのに、ゆったりと時間がかかるため、効率の面でも別の計りが正解でした。

静的バランスの測定機能

どこに重心があるかを測る機能です。ハウディでは動的バランス=スィングバランスを重視したのちに、この数値もチェックします。動的、静的の二面からラケットを選び出していきます。これは、Tune Up でも同様な手法をとります

コンプレッサー

これは、張りとは関係なく、Tune Up用です。グリップのエンドキャップを留めるタッカー用のコンプレッサーです。
 近年、ハイモヂュラスグラファイトの採用で、グリップに釘がささらないため、導入しました。時々、エア圧を維持するため「ブシュシュー」とかなりの騒音をまき散らすのはコイツです。
 エンドキャップ交換や、各Tune Upを安心して任せてもらえるのも、このコンプレッサーとタッカーのコンビのお陰ですね。(^_^)

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