テニスラケットの選び方2

テニスラケットの選び方2

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更新日 2010-09-28 | 作成日 2008-02-07

P-S_MID90.jpg

MIDSIZE
94平方インチ以下


[K]6.1-95.jpg

MIDPLUS
95〜105平方インチ

WIL-122.jpg

OVER
106平方インチ以上

面積ってどう選ぶの?

ハワードヘッド氏が自分のパワーの衰えを穴埋めするべく開発したデカラケはたしかに偉大な発明です。面積の大きいのと、小さいラケットのどちらにするか迷ったら面積のでかい方を選べって意見がありますよね?でももっと選び方にもこだわって欲しいんです。ってより、大きいのと小さめなのと両方ラインナップしている機種の場合は、両方を打ってみてから答えを出しましょうね。大きい面積と、小さめな面積の双方にメリット、デメリットがあるのは事実ですが、小さめ面積のラケットに特有のキッチリカッチリした打感は、ボンヤリした打感に包まれる大面積ラケットには求めようのないオイシイ打感です。そして、ストロークで振り回すことを生き甲斐としている若いプレイヤーなら、小さい面積は圧倒的にビュンビュン振れることを実感できるはずです。
 だから、ストロークで振り切るテニスをしていきたいってんなら、迷わず小さな面積を選びましょう。もちろん、小さい面積のラケットは大きい方のより、気持ち重めに設定されてることも普通ですし、その小さな面積のラケットで、あなたが充分なパワーを発揮できてることが条件ですがね。そして、もちろんどこ当たるかわからないってんですと、小さな面積は薦めづらくなります(^_^;)
 ご自分で試打してみて、どちらがあってるかの答えを出せる方は、あんまりサイトの記事なんて参考にする必要はないと思います。問題は、まだ始めたばかりとか、動的視力や振りすぎとかセンスの問題もふくめ、当たり外れのバラバラなプレイヤーです。
 ご自分のラケットのガット面を見て下さい。フレーム際にまでボールのメルトンがこびりついてるようであるなら、あなたには小さい面積ラケットの相性は今ひとつと思われます。
 では、なぜに大きい面積はプレイヤーを助けてくれるかの説明を
これを考えるときにあなたの握るグリップを中心として、長さ方向の軸安定性と、幅方向の面安定性とに分けて話さなければいけません。

まず、最初の長さ方向の安定性です。

これはボールを捕らえた時にグリップ部分を支点として、フレームが後方にはじき返されようとすることに、どれくらいラケットが耐えてくれるかなんですね。Prince社のTT構造のラケットは、これの向上を目指し、エンドに10g、トップ部の2時、10時方向に5gづつのウェイトを内蔵させていました。カッパー(赤銅)色した部分がそれです。
これについては、フレームの大きさよりも、重さとバランス、慣性力の要素が強いので言及しません。
 しかし、面積がでかい=張ってあるストリングも長いということになります。長いストリングは、それ自身が持つ、たわみ量の特性から、同じ入力(ボールで推される力)に対し、長さの3乗でたわみが増えていくことを解っていただいたら、以下に、大きい面積はパワーが産まれるかも理解いただけると思います。

効果の出るのは、幅方向の面安定性です。

大きい面積であれば、フレームが左右に広がっていることに着目。当然、グリップからフレームトップに伸びる中心軸上でボールを捕らえた場合には、フレームを回転させようという力は発生しません。(わかりやすく、フラット気味にスィングすると思って下さいね。)
 問題は、中心軸を大きく外れたオフセンターでヒットした時の話です。この時に、横方向にワイドなラケットは、端の方に至るまで、大きい反発係数を持っています。さらには、その幅方向の広がりがスタビライジング効果を発揮するため、例えば、フレームの右端に当ててしまっても、反対方向の左端側がその回転モーメントを抑制しようと働いてくれます。
 別の言い方では、コマを回す時に例えましょうか?径のスリムなコマと、ワイドな径の大きいコマがあったら、すぐに回しやすい(=回転しやすい)スリムなコマと、回すのに力を入れないと回しにくいワイドなコマがあったことを思い出して下さい。一旦、回り始めたら回り続けるのがワイドコマでしょうけれど、この際大事なのは、回し始めに耐えられる特性ですから。
さらには、サーカスの綱渡りを思い出して下さい。あれが、短いバーを持っていたなら、たぶん奈落の底に...。ぐらつきを抑制する力を持っているのは左右にワイドなラケットなんです。
綱渡り.jpgナイアガラ滝の綱渡り
国際テニス連盟(ITF)が、フレームの全幅に31.75cm未満という規制をしかなければならなかった事実を考えれば、大きい面積がいかにプレイヤーを有利に導くかのお墨付きとも言えないでしょうか。
 再度、言いますが、いくつかのホームページに書いてある小さい面積の方が、安定性があるという記事は、経験上か又は雰囲気で語る勘違いであって、本当にフレーム端にまで安定性を求めるならば、それはデカラケを選ぶべきです。そのために存在していると言っても過言ではないでしょう。

トップヘビー、トップライト?

top light.JPG
top even.jpgトップライト、イーブン
top heavy.jpgトップヘビー
左に掲載したのは、いわゆる静的バランスの比較写真です。あなたのラケットのヨーク部に指を入れて持ち上げて見て下さい。厚ラケの方は油断すると落ちますからご注意を!それで上のどちらに該当するかを判断してみて下さい。

 上からRDS-002Tour,PURE DRIVE Roddick。最後は[K]FOURです。
 簡単に言えば、本格的ハードヒッター(..しかもストローク指向)を目指すプレイヤーならば、「イーブンバランス」から「トップライトバランス」までを使いましょう。というより、そっちに向けて作ったラケットはそういうバランスのはずです。強いボールを打ちたいならば(そこそこ重さのあるラケットをあなたは選んだはずですが)..そんな重さのあるラケットをトップヘビーに設計したら恐ろしく重いラケットができあがってしまいます。自分のパワーでラケットをスィングしようと考えているプレイヤーが選ぶラケットは、好むと好まざるとに関わらず、大抵こんなバランスに仕上がっているはずです。もちろん、あなたのスィングできるパワーと感性でこのバランス、さらに好みは変化しますが..。
 反対に、力があまりなく楽チンにボールを飛ばしたかったあなたなら、選んだラケットは、一部の例外を除き、軽量仕上げで厚ラケになっていると思われます。軽量のしかも厚ラケであるならば、そのほとんどは先重設計、いわゆるトップヘビーバランスになっているはずです。逆に言えば、がんがん打ちたいのにトップヘビーを選んでしまっているジュニア、高校生は選び方をぜひ考え直してみて下さい。
 これには、理由があり、1998年にHEAD社がTi.S6を登場させてから各社に軽量化の波が押し寄せたわけですが、そのとき、まだ充分にノウハウを積んでいないいくつかのメーカーからは、軽量先軽..トップライトバランスで量産化してみたわけですが、結果、各プレイヤーやコーチから下記の理由で総スカンを食いました。
 ボールが飛ばない、ボールに弾かれる..それが理由です。軽量化することで、ただでさえ、ボールをとらえ、さらに押し返すだけの慣性力が失われてしまったのですから当然です。そこに、Wilson社がHAMMERシリーズで提唱してきたハンマー理論(軽量だが、ヘッドがずしりと重いトンカチの理論)が見直され、各社軽量ラケットは軒並みトップヘビー設計と改められたわけです。たしかに、トンカチの理屈からも、軽いラケットが相手のボールに負けず、こちらの意志を込めて、弾き返ってくれることを期待するなら、この理論は極めて正しいことです。
 どうですか?ご自分のラケットは思った通りのバランスでしたか?
違っていたなら、ご自分のプレイを支援するバランスのラケットも試してみるべきです。今までと違ったテニスができるかもしれません。
 付け加えますが、ボレー大好きなあなたは、軽量トップヘビーって本当は再考するべきですよ。なぜなら、ボレーに必要なのは、操作性であって、ボールを捕らえたら勝手にヘッドが慣性で動いていってしまうラケットは決して、ボレーヤーを熟慮して作ってあるとは考えられません。BS社のやや短めトップライトな[PBV C-POWER 2.45]なんて、究極 ボレーヤー向けっていうくらいよく練られたスペックなんですが、各社にも検討いただきたいものです。ボレーでつい振ってしまうあなたには、ヘッドの重いラケットって実は致命傷ですから

このページはややボレーヤー向けかと思います。

ラケットは厚い方がよい?

あなたがボレーで打ち勝つことを生き甲斐にしているなら、絶対真実です。この記事はまた今度に

四角とマルと三角?

別におはじきしようってわけじゃぁないんです。
 店頭で見かけるラケットは、分けて見りゃぁヨネックス社の四角。プリンス社によくあるマル型。ヘッドや英国ダンロップ社によくある縦長マル。BS社のDUAL COILや、HEAD社のMETALLIX6みたいな逆卵型とかがあるわけです。ラケットが厚くない昔は、スィートエリアの大きさのみ競うなら、圧倒的にYONEX社の四角が有利でしたが、フレームが厚い今は、他社の丸形フレームもかなりのスィートエリアを手に入れています。それでも、YONEX社の四角が優れているところはWILSON社の{K}5〜1が、ヨーク部を水平形状にし、これによるスィートエリア拡大を謳うくらいですからお墨付きですね。

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