ストリングスの選び方 3

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更新日 2019-12-29 | 作成日 2019-12-29

ストリング、ガットの重さにも注意を払いましょう

プレイヤーはあまり張ることをしないので、たぶん糸の重さには無関心でしょう。
でも、ヘッドが重くて仕方がない。少しでも先軽にしたいと思っているあなた!
Aの糸とBの糸で10gの重さの差があったらどうしますか?
太さには関心があっても 重さには無関心だったあなたに こんな話

ストリング、ガットには種類によってこんなにも大きな差があります。

重い、軽いは性能を表す指数ではありませんが、重さバランスにこだわる方なら知っておいてもいい話。




どっちかってぇと前半が糸の重さに対する概論。後半は実測データです。

天然ガットは実はその重さがパワーをもたらす!

少しでも先の軽いラケットに仕上げたいという方が、天然ガットを張った時に「あれっ、ちょい先重になった?」って思いませんでしたか?実際、牛の腸を裂いてコーティング液に浸してから乾燥させる天然ガットは、いくつかのナイロンストリングより気持ち重いことは事実です。
しかし、某メーカーさん曰く「実は天然ガットは、重い=比重が高いからこそ、飛びもよくなるんだ」という話がありまして
その会社は一度は、ナイロンでも飛びの良い高比重ガットを開発してましたが、いくつかの欠点で市販を断念しました。
重いことは操作性にはマイナスかもしれませんが、飛ばすと言うことにかけては明確にメリットをもたらすのです。

天然ガットは、その製法故、どうしてもバラツキが存在します。
少しでも耐久性が欲しいと思うのであれば、そのバラツキの中で 少しでも太い=重いモノを選べば それは太めなゲージを手に入れたことになります。
反対に少しでも飛び=パワー、引っかかりを手に入れたいと願うなら「少しでも細めなゲージを」と願うでしょう。

一つ一つ、密閉パッケージから出して計量することはできませんが、少しでも太さにこだわりたいのであれば
言っていただければ、在庫のガットを一つ一つ 計り、その中で 最も重い(太めなゲージ)、最も軽い(細めなゲージ)
を選んでいただけます。

糸の素材による差

乱暴に言ってしまえば、ナイロンストリングの重さ<ポリエステルストリングの重さです
平均17〜21gに分布するナイロンに対して、ポリエステルは20.5〜33gほどになります。



勿論、糸のゲージは重さに直結します。単張りで1,25と1.30では1〜1.8gほど重さの差が出ます。
同じ品名の同じ糸でも バラツキが存在するのは 太さによるモノなのか、品質によるものなのか
まさか長さのバラツキはそんなにないと思いますので興味深いモノがあります。

重さを測定してみました

最初にことわっておきますが、これはパッケージから出した単張りの重さ、しかも糸を束ねるクリップこみの重さです。
ですから、この重さがフレームにプラスされるわけではありません。
ストリングパターンや面積、張りの固さ(テンション)によっても変わりますが、この85〜90%程度のもんだと思って下さい。


暇を見て、もう少し主要な糸のデータをアップしますね