グリップを重くする
ラケットは、あなたの為に作られてるわけではありませんから、人によっては軽く感じる例も多くあります。または、すでに所有しているラケットと重さにずいぶんと差のある例もあります。
トップを重くしたい場合には、フレームにウェイトを貼れば 事は済むんですが、大体そう簡単にはいかないことも。
このページでは、12gを重くしたいリクエストに沿って説明します。単に、フレームにウェイトを貼っただけではトップヘビーになってしまいます。各部位に均等に重りをバランスさせるため、重さの約2/3..つまり9gをグリップ内部に装着するわけです。後にフレームにウェイトを3g貼る加工を行いました。
グリップを重くする方法
改造は4つの方法で可能です。
1 「再成型」今のグリップ内部の発泡ウレタンを全て取り除き、新しく発泡し直す方法です。発泡のモールド(型)には[Wilson≒Babolat][YONEX][DUNLOP][PRINCE]
[HEAD]の用意があり、それ以外のメーカーの場合は、上記のモールドに若干手を加え、精度良く形を復元します。この場合、発泡密度と中にインサートするウェイトのコントロールにより、希望の重さ、バランスで作り替えができます。費用は、税込み¥6,500。
時間は預かってから約10〜13日をいただきます。この金額は長さを変えない場合であり、長さをロングにする場合はさらに¥2,100アップします。この方法ですと、一番外側に発泡させた硬い部分が成型されるわけですから、衝撃吸収なども、オリジナルかもしくはそれ以上の性能が期待できます。例えれば、カルメ焼きです。
さらに、この方法の特典として、希望があればグリップの形状を変えられます。それは、例えばWilsonをHEADのグリップ形状に変えるというようなことが可能です。
2 「ウェイトを貼る」もう一つはレザーを剥がしたのちにグリップの長辺方向にウェイトを貼る方法。または、エンドキャップを外して底面にウェイトを貼り付ける方法です。
前者は太さが微妙に太くなりますし、レザー交換で剥がれることも。後者は、量が多くなると、キャップの装着位置が押し出され、長さがわずかですが長くなり、バランスが先重傾向を助長します。
どちらの方法も、10g以上のウェイトアップには適しません。
3 「グリップ内にウェイト装着」これが今日の課題です。写真を見れば解ると思います。ほとんどは、中空になっています。
まず、レザーを剥がす。キャップを外すとエンドはこんな具合
導入した、グルーガンです。ステイックを溶かしてカーボンのチューブ内側にウェイトを接着します。この方法だと25gアップだって余裕!
ブロー成型だと、中に透明チューブがありますから、これは部分排除
ただし、みなさんが自分でやる場合には、外したキャップがうまく再装着できるかが問題!
もとのタッカーの穴はなるべく使いたくないし、かなりのノウハウと工具が必要ですから、あまりオススメはできません。
メーカー様見解では、これで新品であってもメーカー保証は受けられなくなることも、あわせて注意!当店ではまだ折れた報告は今のところゼロですが...。
ウェイト充填は金額的には、税込¥2700+ウェイト代金です。ご購入ラケットですと20%オフになります。高いようですが、40分はかかる作業なんです。
4「キャップエンドにコイン」試しにテストするには、最も簡単かと..。
どれくらい重りをグリップにつけたらどういうラケットができあがるか試してみて下さい。あくまでも暫定の方法です。
エンドにコイン..¥500硬貨は7g。¥100,¥50硬貨は4.5g。¥10硬貨でも4gあります。これを両面テープでもいいんで、キャップの外側に貼ります。もちろん、正式試合だと、飛んでいってネットに当たっても警告、失点の対象ですし、まして紛失したら泣きたくなりますが..。ただし、終わったらすぐに外さないと罰されるかも
硬貨偽造等法律に触れる可能性があります。