硬式テニスボール(練習用)
定義:製法そのものは試合球と変わりませんが、メルトンの素材のウールの混紡率などに違いがある。当然、価格を安くするためにメルトンは中間グレードにコストダウンした物を採用する。
今までなら、試合球に比べて耐久製は劣るはずでしたが、近年
試合球が全てウーブンフェルト(織物)という製法を用いるのに対し、ニードルフェルトという製法を採用するメーカーが現れ、耐久製そのもは試合球を超える物まで出始めました。ただし、打感そのものは耐久製と引き換えに少々固めになってしまっています。
その代表例は、DUNLOP社のHDとYONEX社のCHAMPION SHIPの2種類です。
練習用テニスボール
プレッシャーボール
ボール内に高い空気圧(約1.8気圧)を封じ込め、容器である缶の内部に2気圧を封入してエア漏れを防いでいるボールがプレッシャーライズドボールと呼ばれます。
缶を開けるときにプシュッと音がするのがプレッシャーボールの証です。
このボールには2つの要素から寿命が訪れます。
一つは、エア漏れです。缶を開けたときから少しづつ、エア漏れが始まります。
缶を開けなくても、缶の密閉は100%ではないですから、少しずつ内圧が低下し始め
中に入ってるボールも使わない内から圧が低下し始めます。
そのため、あまりに長期に渡る大量な購入は控えた方が良いでしょう。
もう一つは、表面のフェルト=メルトンの摩耗です。
毛羽立ってくれば空気抵抗で飛ばなくなるし、
表面のメルトンがツルツルになってくればスピンがかかりにくくなってきます。
試合用は公式な試合ならグランドスラムから草試合までプレッシャーボールで行われます。プレッシャーボールには試合用と練習用の2種が存在します。
練習専用ボール
ノンプレッシャーボールとは?
それに対し、内部にエアを封じ込めず、ゴムの弾力だけで弾ませるボールを
ノンプレッシャーボールと呼びます。こちらは、缶には入れる必要がないため、裸で販売されます。店頭で直に握れるボールを販売していたなら、まぎれもなくそれはノンプレッシャーボールです。
空気を入れていないのでエア漏れは発生しません。そのため、例えば別荘に常備しておき、たまーに使うなんて目的には向いてますが、空気のクッションを使えませんので
プレッシャーボールと比べ、ボールが固く打感も重く感じます。
特にゴム質が硬化する冬場はその傾向が顕著です。
テニスエルボーを患っている方なら、使用を止めた方が賢明です。
どちらかというと、レクレーショナル目的のボールという解釈でいいと思います。
こちらのボールの使用限界は、エアを封じ込めていませんから
単に表面のメルトンがツルツル、またはケバケバになった時が交換時期です。