カスタマイズ〜グリップENDを膨らませる

グリップENDを膨らませる

グリップのどこを握るかは人様々ですが、本来エンドキャップの形を見ればわかるように、このテーパーが手のひらの下部を支える目的で作られています。
 
ほとんどの方は、メーカーオリジナルの形状で不満無くテニスが出来ると思われますが、次に述べる方はエンドを膨らますともっといい結果が期待できます。
1)..サーブやスマッシュの際によく手からすっぽ抜ける方
エンドキャップを膨らますとそれを軽減できます。
では、どうやって膨らますかを説明します
1)少しでいいならグリップテープで
いつも三角部分からスタートしているなら反対の四角側からスタートします。


写真のように向こう側に折り込みます

下がこの2重テープをエンドに巻いた写真

2)もっと膨らませたいならレザーの下地にレザーを巻きます
別のレザーをエンド1周分に+5cm位長く切って
表裏を逆にし、タッカーと両面テープで貼リ付け後、ローラーで圧着します。(表裏を逆にするのは、密着度を高めるため)

この上から、またグリップレザーを巻いていきます。
最初に巻いてあったレザーは、このグルップ部分の膨らみで長さが取られるため、新しいレザーを使わないと長さが足りなくなります。
 
よく、太くするのにレザーの下地にテーピングテープを使う方も居ますが過度に巻き重ねると野球のバットのような丸い形状になってしまい、グリップの角が分かりづらくなり、面がどこを向いているかが曖昧になります。でもここはお好みで

3)もっと膨らましたければパワーキャップ
近年、人気商品が下のTourna社Power Cap..価格¥850(+税)です。

シリコン製のキャップをエンドにはめることにより、すっぽ抜け防止どころか手のひらの下部の密着度を高め、グリップを安定化させます。テニスのショットで重要なのは小指と薬指の2本という意見もありますが、そこをさらに強化して、ボールにプレイヤーの意思が伝達しやすくなります
 
4)ハッキリと膨らましたければエンドキャップを1サイズ上げる
仮に、2のグリップに3のエンドキャップを入れようとするとガバガバで安定しませんので、エンドキャップの中に隠れる長さ分、プラ板を貼り付けます。これも各辺に応じて、0.2〜0.5の厚さを使い分け
隙間を埋めてからさらにファイバーテープでプラ板を密着させ、大径サイズのキャップをはめ込みます
 
5)究極に膨らましたければエンドのレザー内にスポンジを
レザーを剥がし、エンドにスポンジを巻きます
Kimony社さんからは0.25mm厚スポンジが発売中
ハウディでは0.5mm厚スポンジを扱っています

エンドを膨らませた後にレザーを巻き戻します。
 
次はちょっと違うリクエストにも応えておきます
6)エンドキャップが手に当たる方の対処法
グリップレザーを少し余らせてまき直し、グリップテープも、少しはみ出してまき直します
 

エンドのギリギリを持つようなプレイヤーなら知っておきたい小技です。

先ず最初に、グリップの太さを知りましょう


あくまでも、お店でノギスで測ったときの参考数値です。
これを見れば、2を3に太くするという作業は
必ずしも、同じ厚さの何かを各辺に貼れば出来上がる物ではないとわかります。
 
ついでに各社エンドキャップもならべてみました

上に申し上げた、グリップを今と違う形状にする話は
店で預かる場合に次の2つの方法がございます。
A)店でカスタマイズする..納期は早くリーズナブルですが
  削り、あるいは貼り付けという工法故にご希望の形状100%には仕上がらないとご理解下さい。
B)契約工場に出して、そこでグリップを再成形する。(下表を参照)
  新しく、ご希望の形状に再成形するわけですから98%以上の精度で仕上がります。
ただし、グリップエンドに限っては工場でも成形後に手作業で膨らます作業になりますので、出来上がりにそんな差は生まれないでしょう。
こだわり具合、急ぎ具合、懐具合でどちらかご検討下さい。

ハウディに
グリップENDを膨らませる カスタマイズ
を依頼されたいときは
右のオーダー書をご利用下さい。
.pdfファイルと.jpgファイルを用意しました。
こちらで申し込まれ、見積もりを聞いてから
ご検討下さい。
かかる期間はおよそ2〜3週間です。


LinkIcon加工依頼書.jpg