カスタマイズ〜グリップを太くする

グリップを太くする

グリップサイズを太く加工する

1 自分でもできる加工
購入した、あるいはもらったラケットのグリップが微妙に細目に感じた時に太くする方法
A)レザーの巻き替え 今巻いてあるレザーを剥がしてから
極厚なレザーに巻き替えてみましょう。
通常、よく巻いてあるレザーは2.1〜1.5mm厚のものがほとんど、そのレザーをより極厚に巻き替えるだけで気持ち太めに感じられるようになります。

B)グリップテープを厚手に レザーの上に重ねて巻いてあるグリップテープも通常0.5〜0.7mm厚ですから、このグリップテープを厚手に巻き替えてみても少しは達成できるはずです。そのグリップテープとはYONEX社AC139(厚さ2.65mmの凸凹)..定価¥500+税や
GOSEN社のAC25Lコブメッシュ(厚さ3mm)-定価¥430+税等のことです。
他にはキモニー社のアナスパイラルKGT109(厚さ3.1mm)..定価¥420+税、キモニー社のドライスパイラルKGT159(厚さ3.28mm)..定価¥420+税などがあります。
厚ければ衝撃吸収性も向上しますが、
欠点としては、A)B)厚くした分がフワフワ感を増し、グリップの8角形の角が丸くなってしまうことです。さらに、プレイヤーの力をボールに伝える際にも厚めなクッション層により、微妙なタイムラグが発生するようになります。これはグリップテープの2重巻きにも言えることです。そこはコスパとの絡みで検討下さい。
太くするためにテーピングテープをレザーの下地にグルグル巻く方も見受けますが、これも角を丸めてしまうと言う意味では理想的ではありません。
C)レザーを剥がして耐水厚紙を貼る
よくラケットのPOPに使われてるような厚紙を短冊状に切って、両面テープで貼る
官製ハガキが0.2mm厚なんで、これを貼ればサイズ2がサイズ2.5にはなる
ただし、夏場の汗だくな時期なんかだとレザーを通して、ハガキまでぐっしょり汗を吸い、それがずっと乾かないから、エンドキャップの釘やタッカー針などは間違いなく錆びて腐ります。だからせめて気休めですが 耐水厚紙の方がまだましかと..。ちなみにグリップを成形する発泡ウレタンは湿気と永らく同居させ続けますと加水分解しますのでご注意!.
ハウディでは模型屋さんのプラ板を貼って加工します。
D)お奨め、熱収縮チューブ..Kimony社グリップチューブ 二枚入り¥1,300(税抜き)

長さ20cm×重さ9g,厚さ0.35mmくらい
熱湯、または高温になるドライヤーで5分もあればエンドキャップごと0.8サイズくらいサイズアップできます。
グリップの角も そんなに丸まるわけではなく、副次的効果として、エンドキャップぎりぎりを握るプレイヤーによくある、キャップのギシギシ言うガタツキはきれいになくなります。 
お店に頼まれるのでしたら
ハウディではこのチューブ本体代+工賃¥900(税抜き)で預かり2〜3時間でお渡しします。..要予約
ここまでの厚みがいらないのなら、さらに薄手なシュリンクチューブを巻いて ホンの一握り太くするって方法もあります
欠点としては、C)D)も重量が若干増えるのですが握り部分の重量アップはそんなにマイナス要素はないと思われます。
 
でも、これは決して(例)2が3になるわけでないんです。
メーカーにより、縦横斜めが同じ比率で厚さが変わるわけではないので縦寸の割に横寸が増えるメーカーとか特徴が有ります。
次のコーナーにそれを書きます。

先ず最初に、グリップの太さを知りましょう


あくまでも、お店でノギスで測ったときの参考数値です。
これを見れば、2を3に太くするという作業は
必ずしも、同じ厚さの何かを各辺に貼れば出来上がる物ではないとわかります。
 
ついでに各社エンドキャップもならべてみました

グリップサイズを太く加工する2
店に依頼する「グリップを太くする加工」

もう少しシビアに太くしたいというリクエストにお応えします。
その前にグリップの太さを前のコーナーで知っておいて頂きたいです。
するとある素材をグルグル巻き付けるという行為は、例えばグリップ2を3に近づけるのではなく
ある意味、別の形状に近づけているということに気づくはずです。テーピングのホワイトテープをグリップ2に二回巻いたら
3になるよとおっしゃるなら そのテープは厚さ何mmで、巻くことによって「どんな形状」に仕上げようと意図されているのでしょう?当店のJ&Jホワイトテープを測りましたら、厚みは0.2mmでした。巻くとそこに重ねも発生しますので、目的の数値に仕上げるのは困難と思われます。

なるべくシビアにこちらのグリップに近づけて欲しいというようなリクエストの場合には
プラ板を貼り付ける加工を行います。用意してあるプラ板は0.1/0.2/0.3/0.4/0.5mm厚です。

写真はグリップに貼った状態。
エンドも太らせる場合には、プラ板はエンドキャップの中まで潜り込ませ
サイズアップしたエンドキャップをはめます。
当然、各辺にしかるべき厚みを貼り付けるわけですし、それを貼るための両面テープの厚みも計算しなければいけませんから
忠実度は85〜90%。7〜15gの間で重量がグリップ寄りに増加します。

さらに必要な物が出てきます。エンドキャップも交換、さらに太くなった分、前に巻いてあったレザーでは長さが不足しますから
お好みのレザーもあわせて交換の必要が出てきます。
レザーは、汗を吸い込んで非常に雑菌が繁殖したやばい品物です。
まだ使えるなどと言わず。寸足らずなら諦めて新品にこの際交換しましょう。
ハウディのお買い上げラケットはこんな加工もお安く承れます。

当店でのお買上ラケットの場合は¥2,500〜¥3,000+税です(レザー&キャップ代を除き)

お持ち込みラケットの場合は 通常価格に工賃が適用されます
費用は太くする加工賃¥3,000〜¥3,500(+税)となります。
レザーの巻き替え工賃¥500(+税)とエンドキャップ¥400〜¥700(メーカーにより差異あり)+キャップの脱着工賃¥500(+税)
そしてもしも、少しでもフレームの方にバランスを戻して欲しいという要望がありますならば、バランス取りの料金が¥300から¥500(+税)ほどかかります
お預かりしたときのBefore Afterの

データ報告書が添付されます

この時に、レザーもついでに蘇らせることを強くお進めします。
右利き、左利き用に巻き直しますし、使い込んで厚さとクッションがくたびれた不衛生な雑菌混じりのレザーを新品に蘇らせ、しかも衛生的!最高のコンディションに仕立て上げましょう。

するとレザー代¥1,500から¥2,800(+税)が追加になりますね。


HEADやVOLKLのラケットはちと話が変わります。
HEAD社のパレットシステム 下がSPEED用の"S"グリップ


HEAD社の場合は、写真のパレットシステムを使っています。
簡単に言えば、HEADのラケットは共通のグリップで作られていまして、そこに1から4まで用意されてるパレットでサンドイッチするわけです。
ですから、このパレットを外して、1から2や3へ。勿論2から4に、または3から2や1へ変えることも可能な訳です。
希望のサイズのパレット...定価¥2,200(+税)
パレットに準ずるエンドキャップ..定価¥770(+税)

さらに15年以上も前のHEADラケットでも"S"形状のパレットに変えれば、あまり扁平でないWilsonみたいな形状のグリップに変更することも可能です。
エンドキャップは サイズが変わらないのなら、流用が可能です

グリップサイズを太く加工する2

店に依頼する...発泡成形にて
各メーカーのグリップモールドを各サイズ
用意していますので1〜4サイズまで自由に成形可能です
 
その際に、重さやバランスを限界を超えない範囲で
調整可能です
 
さらに、衝撃を緩和する「FLAX」の0.2mm厚や0.1mm厚を
内蔵することも可能です。
 
店頭で「FLAX」を装着する場合は、どうしてもその分の厚さが
増えてグリップが微妙に太くなりますので、この際に
「FLAX」の装着もお薦めします
 
 

ハウディに
グリップを太くする カスタマイズ
を依頼されたいときは
右のオーダー書をご利用下さい。
.pdfファイルと.jpgファイルを用意しました。
こちらで申し込まれ、見積もりを聞いてから
ご検討下さい。
かかる期間はおよそ2〜3週間です。


LinkIcon加工依頼書.jpg