カスタマイズ〜グリップを今と違う形状にする

グリップを今と違う形状にする

購入した、あるいはもらったラケットのグリップが微妙に好みと違う場合に、太くするならご自分でも可能です
最初に好みのグリップのラケットが何なのかを見つけましょう。
購入するのでも、友達に借りるのでも、店頭で握るのでもかまいません。そのグリップが自分に合うのなら、答えは簡単!そのグリップに近づければいいだけです。
レザーを剥がし、発泡芯の縦、横、斜めの寸法を計測します。
もちろん、自分のラケットも計測し、その差を知ります
どこの寸法がどう違っているのかを知ることが重要です。

理想の形状と所有のグリップ形状の差

 
 
1)サイズアップでいいのなら..ご自分でも可能です
1a)レザーを剥がして耐水厚紙を貼る..×
よくラケットのPOPに使われてるような厚紙を短冊状に切って、両面テープで貼る。他の辺の厚さは2枚重ねるとか、厚い又は薄い紙を探してきて両面テープで貼る。但し、紙系のものはレザーを通して湿気を吸いますので...。ちなみに発泡ウレタンは湿気と永らく同居させ続けますと加水分解しますのでご注意!エンドキャップを固定しているタッカーもあまり長期に渡ると錆びて折れますのでお薦めはしません。

1b)レザーを剥がしてプラ板を貼る..○
百均などでプラ板(0,2〜0.4厚)を買ってきて、これを両面テープで貼る。貼った後に、何カ所かをズレないよう、薄手のセロファンテープで巻き付け固定する。
 
※注意点、グリップに重さが加わりますので
結果、静的バランスはグリップ寄りになります。
しかし、動的バランスはほぼ影響有りませんのでそこはあまり問題ないと考えます。
2)サイズダウンとなると、お店に任せて下さい
現状の寸法より目標値が箇所に数値が小さい(より細くなる)場合には
ご自分で 削らない方が賢明です。
年間に、ご自分で加工してどうにもならなくなった方を何人も見ています。
削る場合には、目標値に向けて、カンナ、ヤスリ、等を用い面の角度に注意しながら削っていきます。
削るだけでなく、ある面は太らせる必要がある場合には、プラ板のお出ましです。
削りの話は2ページ「グりップを細くする」を参照下さい
 
3)エンドキャップも微妙に影響します。
グリップの形だけでなく、人によってはエンドキャップの形状も好みを左右します。
グリップ形状を合わせたのに、まだしっくりこない場合には
エンドキャップの交換もしてみましょう。メーカーにより¥500(税別)〜¥800(税別)まで色々用意があります。

グリップ形状を変更する。

図はwilsonやBabolatと昔のHeadのグリップサイズ2の寸法比較です。昔のプレステージは全くといっていいほどグリップ形状が他社と違います。wilsonやBabolatが正八角形に近いのと比べ、プレステージはグリップが画像のように横に広がった扁平なのです。
※ただし、2020年モデルよりプレステージまでもが他社に近いラウンド形状に変更となりました。
違和感を感じない方はそのまま、グリップ形状の違う2社のラケットを平気で使い続けられますが、1度違和感を覚えると
これはぬぐい去ることが出ないやっかいな差異としてフィーリングを損ねます。

メーカーが変われば、この形状の差は納得いくでしょうが、同じメーカーの同じモデル、同じサイズなのに
握ってみると形状に差を感じるという例も残念ながら時にはあります。

なぜ、形状が違うのかの理由を探ります

1 上に書きましたように、そもそも購入した時点で形状が違っている
2 出荷時点で貼ってあるサイズ表記が間違っていた例..工場の人的ミスですね。購入店に相談しましょう。
3 一番困るのが、同じメーカーの同じモデル、同じサイズなのに握ってみると2本の間の形状に差を感じるてやつです。
この場合、次の二つに原因があります。

  • 3-a レザーを剥がして計測します。そもそもグリップサイズが微妙に違っている...工場のグリップモールド自体が違っているのかも
  • 3-b レザーを剥がして計測したら、ほぼ差は無い。良かったですね。原因はレザーです。レザーそのものの厚さムラまたは、巻く時点での引っ張り加減でおこった現象です。あわせたい好きな太さを再現できるよう巻き直せば、解消します。 
  • 形状の差をなんとかしたい

    あわせたいと思うラケットが仮に2本あるならそのラケットを持参下さい。
  • 1 互いのレザーを剥がして、グリップ各辺の寸法を計測します。
  • 2 ほぼ差が無いのであれば、レザーの変更または巻き直しで解消します。
  • 3 残念ながら寸法に差があった場合
    • 基準となるラケットの各寸法に合わせ、削り、貼り付けなどの技術でほぼ同等に仕上げます。
    • 金額は、時間がかかる削りを含むか 貼り付けだけで済むかで変わります
 
  • 完璧に2本を同じにしたい場合。
    完璧を求めるのでしたら、2本を同じモールド金型でグリップの再成形をする方法があります。
    グリップサイズを細く加工する LinkIcon をご覧下さい。
    金額は二本分かかりますが、運賃は当然1本分です。

先ず最初に、グリップの太さを知りましょう


あくまでも、お店でノギスで測ったときの参考数値です。
これを見れば、2を3に太くするという作業は
必ずしも、同じ厚さの何かを各辺に貼れば出来上がる物ではないとわかります。
 
ついでに各社エンドキャップもならべてみました

上に申し上げた、グリップを今と違う形状にする話は
店で預かる場合に次の2つの方法がございます。
A)店でカスタマイズする..納期は早くリーズナブルですが
  削り、あるいは貼り付けという工法故にご希望の形状100%には仕上がらないとご理解下さい。
B)契約工場に出して、そこでグリップを再成形する。(下表を参照)
  新しく、ご希望の形状に再成形するわけですから98%以上の精度で仕上がります。こだわり具合、急ぎ具合、懐具合でどちらかご検討下さい。

グリップサイズを違う形状に 2

店に依頼する...発泡成形にて
各メーカーのグリップモールドを各サイズ
用意していますので1〜4サイズまで自由に成形可能です
 
その際に、重さやバランスを限界を超えない範囲で
調整可能です
 
さらに、衝撃を緩和する「FLAX」の0.2mm厚や0.1mm厚を
内蔵することも可能です。
 
店頭で「FLAX」を装着する場合は、どうしてもその分の厚さが
増えてグリップが微妙に太くなりますので、この際に
「FLAX」の装着もお薦めします
 
 

ハウディに
グリップを今と違う形状にする カスタマイズ
を依頼されたいときは
右のオーダー書をご利用下さい。
.pdfファイルと.jpgファイルを用意しました。
こちらで申し込まれ、見積もりを聞いてから
ご検討下さい。
かかる期間はおよそ2〜3週間です。


LinkIcon加工依頼書.jpg