カスタマイズ〜HEADのグリップサイズ、形状を変更する

HEADのパレット交換の方法

普通なら、自分の所有するラケットのサイズor形状が気に入らないときに、それを変更するのはカスタマイズをしてくれる店を探すか、買い換えるしかありません。
しかし、HEAD社のラケットはグリップに「パレット式」を採用するので、比較的簡単に変更が可能です。
通常のグリップとHEADのグリップの違い

 
1)道具を揃えられれば..ご自分でも可能です

希望のサイズのパレット...税込定価¥2,200
パレットに準ずるエンドキャップ..税込定価¥770
なるべく薄手の両面テープ
パレットを温めるためのドライヤー
中〜大型のマイナスドライバー
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専門店ならではの工具、作業内容を赤文字で列記します。
下記は専門店なら揃えてる物です。なくても出来るかもしれませんが相当の難易度です
エンドキャップのタッカーを外すキリ状の物orステップルリムーバーを薄く加工した物
パレットの余分な長さをカットする大型カッター(できれば厚刃)
キャップを打ち込むゴムハンマー
隙間を埋めるグラスファイバーテープ
エンドキャップを止めるタッカー
両面テープの粘着を確保するための薄手ラッピング
 
パレットには新旧、2種が存在するので注意しましょう。
2020年以降のモデルなら全てWILSONに近いSタイプのパレットが
標準装着されています
 

2)先ず、今付いているパレットを外します
レザーを剥がし、エンドキャップの4つのタッカー(針)を外します
CAPを取る際に、どちら側がラフでスムースか(今風にはDOWN or UP)を確認しましょう。
エンドキャップを外したら、いよいよパレットを剥がします。
 
エンドの終端から、周囲をドライヤーでまんべんなく温め、
少なくとも人肌くらいの温度にまで温まるのを確認後(2分近くは必要)
マイナスドライバーを、側面、終端から差し込みパレットを一枚づつ剥がします。
次に使用予定がないなら、雑にパリパリと割ってしまっても問題ありません
 


 
いよいよカーボン芯が剥き出しになりました
 
 
3)パレットを接着していた幅広両面テープを剥がします
 
温かいうちの方がきれいに剥けます。ここにテープの残りがあると
パレットを装着した際に、剥がし残りの厚さで若干高さが出てしまいます。
 

4)パレットを片側、装着します。
カーボンシャフトの全ての面に、薄手両面テープを貼っていきます。
厚いテープを使えば、その分、パレットがかさ上げされます。
片側分の両面テープを剥離紙から剥がした後に
グリップのフレーム前端に近い方(エンドテープを巻く部分)
に合わせて、パレットを載せます。パレットのもともとが長いので
エンド部に長さが余ります。
 


 
5)パレットの片側をカットします
両側のパレットを付けると、どこでカットしたらいいかの目安がつかなくなります。
片側だけ付けて、およその長さにカットします。
少しづつカットして、カーボン芯と同じ長さに揃えます。
はみ出ていると、キャップが本来の位置に納まりません。
油断すると、パレットの折れ曲がり部を破損しますので
写真を参照の上、ご注意ください。
 
固い床に落としただけで割れるくらい、パレット自体に
そんな強度はなく、丁寧な扱いが必要です。


続いて、もう片方のパレットを両面テープを介し貼り付けます。
上下の合わせにあまり隙間がないように注意します
長さを合わせて全長との余り分のパレットをカットします
 

5)エンドキャップを装着します
ラフ、スムース面に注意してキャップをはめ、隙間ないようゴムハンマーでたたき込みます
ハンマーがない場合は、床にたたきつけてもいいですが
間違いなくキャップの表面が傷つきます。
その時にがたつき防止で、カーボンシャフトのキャップ終端にグラスファイバーテープを巻きます。

5)エンドキャップを固定します
キャップの上部の12時3時、6時、9時、をタッカーで止めます
これがご自分で出来る部分と、プロの作業の一番の違いですね。
プロは業務用のエアタッカーまたは電動タッカーで固定します。

たまに、最初に外したステープル釘をうまく再利用して止めてる剛の方もいらっしゃいますが
成功確率は低いです。
結局、ここがご自分でできるか、店に任した方が安全かの一番の思案のしどころです。
エンドキャップがしっかりはまってないで使うって
車のホィールのボルトをきっちり締めないで走るようなもんですから!

6)パレットの上段と下段を密着させます

ローラーを用い、上下のパレットを密着させます。
あまり力むと割れるのでそこそこの力で構いません
 
7)パレットへの両面テープの粘着具合をチェック
 
パレットの表面がスムースなら両面テープが粘着しますが
最近のパレットは、表面がざらざらで粗いものが多く、それだと両面テープが
効きません。その場合、薄手のPPテープでラップします。
 
8)レザーを巻いて終了です
 
ご自分でもできそうですか?
専門工具がないと、少し難易度は高いかもしれません。
 
ハウディでは、パレット交換の純工賃は税込価格¥1,980
パレット本体がサイズに限らず税込価格¥2,200
+エンドキャップの脱着が税込価格¥550
(グリップサイズ変更した場合は、以上にエンドキャップ代税込¥770が加算)
レザーの脱着は、この作業に限りサービスとなります。

ハウディに
グリップを今と違う形状にする カスタマイズ
を依頼されたいときは
右のオーダー書をご利用下さい。
.pdfファイルと.jpgファイルを用意しました。
こちらで申し込まれ、見積もりを聞いてから
ご検討下さい。
かかる期間はおよそ2〜3週間です。


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または加工申込書.pdfをご利用ください。